こんにちわ。カーウォッシュデリバリー近藤です。
こちらのG550、パッと見新車のように綺麗で(というか車検を一度も迎えていないのでほとんど新車)洗う必要性があるのか。。と一瞬思いました。
しかしながら、こちらのG550は線路沿い駐車場でして特有の問題があったのです。
それは「電車の線路から飛んでくる鉄粉」でした。
通常、洗車における「鉄粉」とは主にブレーキダストを指します。道路ではいろんな車がブレーキディスクとローターをガリガリ一生懸命削り粉をまき散らしながら走っているので当然小さな小さな鉄の粉が車に降りかかるのですが、この鉄粉は当然ブレーキパッドとして開発されているのである程度錆びづらい鉄が使われており、市販の錆落としで比較的簡単に取れるものも多いのですが、今回の鉄粉はちょっと様子が違います。
もう見た瞬間おかしな色をしているんです、ええ、「黄色い」んです。
写真は結構アップで映したボンネットですが、これでだいたい10センチ四方くらいです。
明らかに錆びついています。結構マメに洗車はされているようなのでこれはおそらく「速攻で錆びた」のだと予想されます。
同じ金属でも錆び易い物と錆びづらいものというのがありまして、特にわかりやすいもので言えばカッターナイフの刃なんかは濡らして10分ほっとくとサビサビになります。またブレーキローターなんかも洗車後すぐに錆び錆びになりますが、アレは自然とブレーキパッドで削り取るのであまり問題にはならない部分です。
しかしこの線路由来の鉄粉は違います。 停車してても飛んできて、そして速攻で酸化して塗装まで浸食してきます。
今回はあくまで洗車ですのでコンパウンドや除去剤に頼ってしまうとその部分がスッピンにもどってしまうリスクを避けるためにトラップ粘土により地道に除去していきました。
なんとかほとんど除去する事が出来ました。 が、、
これではまた線路から鉄粉がやってきてイタチごっこが容易に予想されます。
ガラスコーティングでは膜厚が薄く、塗装面にまで浸食してくる鉄粉には耐久性が低いのでは、という考えから、膜厚が乗るワックスをさらに乗せておきましょう。
こういう時本当にザイモールは良いです。カルナバの量が違います。
チタニウムは白系の色ですと本当にとろけるような艶がでます。
手塗りでワックスを塗る、そんな所作も私好みです(変?)
また、ちょっとした小擦り傷を発見。 こんなものは板金修理なんて全く必要ありません。
はい、消えました。
ちょっとイレギュラーケースな問題を抱えるお車でしたが、今後も様子を見ながら戦っていくしかありません。
今後もまた錆が出やすいようであれば、そろそろ新車時から塗布されているコーティング掛けをやり直してみるのも手かもしれません。また、いつでもご相談くださいませ。
最後におまけです。 G550のドア音。 (これって金庫ですか? いやシェルターですか? いいえ、ゲレンデです。)